おやすみ、世界。愛は残酷だ。文庫サイズ/78頁/300円
待ち続けた女は瞳を捨て、逃げた男は世界を失った。
灰に沈む地下で、天使のような娼婦は歌い続ける。恋は祈りに似て、祈りはやがて呪いとなり、それでも彼女はすべてを捧げて待ち続けた。
空を知らぬ青年は、ただ憧れのままに裏切り、やがて富も栄光も手にしながら、最後に辿り着いたのは誰よりも醜く、美しい破滅だった。
薔薇と歌と灰にまみれ、八十頁を燃やし尽くす鎮魂歌。耽美と残酷が絡み合う、葬送の恋愛譚。
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